++ 美術館めぐり ++
2005/5/1 - 『秘すれば花:東アジアの現代美術』 森美術館
この展覧会は東洋の現代美術に焦点を当て、絵画はもちろん彫刻や写真、映像など多様なジャンルから作品を集めている。
私は普段スタンダードな絵画や写真しか見に行かないので、久しぶりの現代アートの展覧会であった。前回も森美術館の現代アートの展覧会であった気がする。全体を通しての率直な感想は「現代アートはわからない」の一言である。中にはおもしろい視点で現実を切り取った写真や珍しい素材を使って創られた作品などがあり多少は楽しめたが、やはり理解し難い作品が多かった。私の勉強不足なのだろうか、何を意味しているのかが分からない作品や小学校の図工の延長にしか見えない作品も多々あった。
歴史的な作品は時代という篩いにかけられ良い作品が残るが、現代アートは生まれて間もないためそれが素晴しい作品かどうかよくわからない。現代アートの価値はどの要素から見出されるのか、何を以って現代アートと呼べるのか、その辺があいまいであるように感じる。
繰り返すが、私が現代アート展を見て思うこと、それは現代アートとは一体何なのかということである。ここ二年程私の中で決着のつかない大命題である。作品を見てわかるのが、各々のアーティストによって違う定義が存在すると言うことである。しかし、その根底には一般化できる要素が含まれているような気がしてならない。
生きているうちに読み解きたい命題の一つである。
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